夏かぜ?長びく咳…それって「夏型過敏性肺炎(なつがた かびんせい はいえん)」かもしれません

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こんにちは、イチです。梅雨の時期に多い「夏型過敏性肺炎」についてくわしく調べました。

夏型過敏性肺炎は、主に梅雨から夏にかけて発生する、カビを原因とするアレルギー性肺炎の一種です。

家の中にカビが繁殖しやすい6月から9月にかけてよく見られます。

とくに、梅雨の時期は湿度が高く、カビが発生しやすいため注意が必要です。

この記事では、夏型過敏性肺炎の原因や特徴、その対策方法についてくわしくまとめていきます。

目次

夏型過敏性肺炎について

夏型過敏性肺炎は、「トリコスポロン」というカビを吸い込むことで起こるアレルギー性疾患の一種です。

知らず知らずのうちにカビの胞子を吸い込むことによって発症することが多く、誰でもかかる可能性がある病気になります。

「カビの胞子を吸い込むことなんてない」と思っていても、家の中においてカビは様々な場所で発生しています。

そのため、いかにカビの発生をなくし、空気中のカビの胞子を減らすかが重要になります。

夏型過敏性肺炎は「トリコスポロン」というカビが原因

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トリコスポロンは、灰色がかった白いカビです。

湿気が多く温かい環境で繁殖しやすいのが特徴で、家の中では「浴室、キッチン、洗濯機の内部、エアコンの内部など」に発生することが多いです。

夏型過敏性肺炎は、空気中に漂うトリコスポロンの胞子を吸い込むことで発症します。

そのため、とくにエアコン内部にカビが発生することを予防することが大切です。

もしも、エアコン内部にトリコスポロンが発生してしまうと、エアコンの使用中は部屋中にトリコスポロンの胞子が吹き出されてしまうことになります。

そうなれば、空気中に漂うトリコスポロンの胞子の量は、通常よりも増えることになり、夏型過敏性肺炎になるリスクも高まってしまいます。

空気中に漂うカビの胞子は見ることはできないため、吸わないようにすることは難しいです。

「トリコスポロン」という名前はかわいらしいのですが、及ぼす悪影響の度合いはなかなかのえぐさです。

夏型過敏性肺炎はいつの季節に多いのか?

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夏型過敏性肺炎は、梅雨時期の6月から9月頃までに発症することが知られていて、発症する患者のピークは7月になります。

この時期に夏型過敏性肺炎の発病者が多い理由は、室内でカビが発生しやすく、そして、繁殖しやすい時期だからです。

とくに雨の多い季節である梅雨時期は、カビが発生しやすく、さらに蒸し暑さによってエアコンを使い始める時期でもあります。

エアコン内部にカビが発生していれば、あっという間に室内はカビの胞子だらけになるので、夏型過敏性肺炎の患者も必然的に増えることになります。

夏型過敏性肺炎を発症しなくても、その他のアレルギー症状が出現することもあります。

夏型過敏性肺炎は、ジメジメした季節や暑い季節に多い病気です。

夏型過敏性肺炎の症状は?

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夏型過敏性肺炎の主な症状は、せき、発熱、息切れの3つです。

その他にも、倦怠感、全身の不快感などが現れることがあります。

これらの症状は、風邪の症状に似ているため、夏型過敏性肺炎をただの風邪だと勘違いして過ごされる方もいます。

主な症状概要
咳(せき)夏型過敏性肺炎の最も一般的な症状
喉のイガイガ感から始まり、長引くことがある
鼻水が出ない空咳であり、痰もあまり出ない
発熱咳に続く夏型過敏性肺炎の主な症状
風邪のような発熱で37度台後半のことが多い
息切れ階段をあがるとき、軽い運動をしたときに息切れを感じる
呼吸が浅くなる

夏型過敏性肺炎は、風邪と症状が似ているため気づきにくいことがありますが、夏に繰り返し症状が現れる場合は、夏型過敏性肺炎を疑う必要があります。

風邪と症状が似ているので、気づかぬうちに悪化しないように注意が必要です。

夏型過敏性肺炎はどのくらいで治るのか?

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夏型過敏性肺炎は、咳、発熱、息切れ、悪寒といった症状が出現し、その後、通常なら1~2日で症状が消えるとされています。

ただ、完治するまで数週間かかることもあり、きちんと医療機関を受診することが大切です。

また、生活環境に発症原因となるカビの胞子が多く、そのことを改善できない場合には、再度発症したり、そもそも症状が改善しない可能性もあります。

医療機関を受診するのと同時に、原因となったカビを取り除くなどを行うことも必要です。

症状が緩和されても、生活空間に原因となるカビが繁殖していれば治癒は困難です。

夏型過敏性肺炎のリスクを無くすために、カビの除去が必要そうです。

夏型過敏性肺炎の原因である「カビ」を知る

夏型過敏性肺炎は、「トリコスポロン」というカビを吸い込むことで起こるアレルギー性疾患の一種です。

そのため、カビの胞子がなければ、夏型過敏性肺炎を発症することはありません。

どのような環境でカビが発生しやすく、繁殖していくのかを知って、カビの発生を防いでいきましょう。

カビの発生する4つの条件

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カビはどのような場所でも発生するわけではなく、発生しやすい条件というものがあります。

そして、そのカビが発生しやすい条件は、「栄養、水分、温度、酸素」の4つがすべて揃っていることが必要になります。

条 件内 容
栄養食べカス、ホコリ、髪の毛、皮脂、石鹸カスなど
水分湿度60%以上
温度温度20℃~30℃(25℃~28℃が最も繁殖)
酸素カビは風通しが悪く、よどんだ空気の場所

「栄養、水分、温度、酸素」の4つの条件が揃ってしまうとカビは発生しますが、逆に、条件がどれかひとつでも欠けてしまえば、カビは発生することができません。

4つの条件を見ると、湿度を60%以下にすることが最も取り組みやすそうです。

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カビの発生しやすい場所

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カビの発生しやすい場所は、「栄養、水分、温度、酸素」の4つ条件が揃っている場所です。

家の中で、その条件に当てはまる場所を考えると、以下の場所を挙げることができます。

家の中でカビが発生しやすい場所
  • 浴室
  • キッチン
  • 押し入れ
  • クローゼット
  • 下駄箱
  • エアコン内部
  • 家具の裏側  など

夏型過敏性肺炎を予防するためには、家の中でカビが発生しやすい場所への対策を講じることが大切です。

カビって気づいたら繁殖しているので本当に嫌です。

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「エアコン内部」のカビの発生にはとくに注意する

浴室やキッチンはカビの発生条件が揃っています。

ただ、日頃からこまめに掃除をすることでカビの発生を予防することが可能ですし、カビが発生してもご自身で掃除をすることが可能です。

それに比べて、エアコンは外カバーやエアコンフィルターなどの見える範囲しか掃除ができません。

そのため、気づいたときにはエアコン内部にカビが大量発生していることがあります。

エアコンにカビが発生すると…!?

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エアコン内部はカビの発生条件が整いやすいため、気づいたときにはエアコン内部にカビが大量発生していることがあります。

カビが発生していてもエアコンが使えなくなるわけではないため、カビを放置して使い続ける方もいるかもしれません。

ですが、その場合、常にエアコンの吹き出し口からカビの胞子が吹き出されることになります。

エアコンは部屋全体に空気がいきわたるように風を吹き出すので、カビの胞子もエアコンの風に乗って部屋中に漂うことになります。

そして、カビの胞子を吸い続けることによって、アレルギー症状や夏型過敏性肺炎を発症してしまうリスクも高まることになります。

カビの発生予防を目的として対策グッズもあるので、日頃からカビの発生予防に努めることも大切です。

エアコンを使用すると、咳やくしゃみ、鼻水などの症状が出る方は、エアコンにカビが発生していないか確認することが大切です。

エアコン内部にカビが発生したサイン

エアコンはカバーがついているため、外から見てもエアコン内部にカビが発生したかどうかは分かりづらいです。

ただ、エアコン内部にカビが発生したかもしれないサインはあるので、そのサインを見逃さないことが大切です。

カビが発生したサイン ①:エアコンの吹き出し口に「黒カビ」が発生した

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エアコンに発生するカビは、エアコン内部だけではなく吹き出し口にも発生します。

そのため、エアコンの吹き出し口に「黒カビ」が発生している場合には、エアコン内部にもカビが発生している可能性が高くなります。

カビが発生したサイン ②:エアコンからの風が「カビ臭い」

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エアコン内部や吹き出し口にカビが発生した場合には、エアコンから吹き出す風がカビ臭くなることがあります。

とくに、エアコンをつけてすぐの風は、エアコン内部に溜まった空気が吹き出されたものなので、カビ臭さが強いことがあります。

エアコン内部にカビが発生していなければ、カビ臭いニオイもするはずがないので、エアコン内部にカビが繁殖していることを疑った方がよいです。

カビが発生したサイン ③:エアコンを使うと「アレルギー症状」が出る

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カビの胞子を吸い込むことで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、咳、喘息の発作などのアレルギー症状が出る方は多くいます。

エアコンを使うたびに、それらの症状が出現するときには、エアコン内部にカビが発生していることを疑いましょう。

とくに、もともとアレルギー体質の方は症状が敏感に出現しやすくなります。

カビが発生したサイン ④:冷暖房の効きが悪くなった

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エアコン内部やエアコンフィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなることがあります。

エアコンの汚れがひどいと、その汚れにカビが発生してしまうこともあるので、冷暖房の効きが悪いと感じたときには、カビの発生を疑いましょう。

汚れが原因でエアコンに過度な負荷が継続してかかると、電気代も上昇しますし、故障するリスクも高まります。

エアコンの吹き出し口に「黒カビ」が発生するのと、エアコンの風が「カビ臭い」のはとくに分かりやすいサインです。

エアコンにカビが発生したら…

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エアコンの吹き出し口にカビが発生した場合には、中性洗剤を湿らせたタオルで拭き取るなど簡易的な対応が可能です。

ただし、エアコン内部の洗浄は専門業者によるエアコンクリーニングでしか行えません。

エアコン内部は、温度や湿度が高くなりやすいため、とくにカビが繁殖しやすい場所です。

エアコン内部にカビが繁殖すると、部屋全体にカビの胞子がまき散らされることになるので、エアコンにカビが発生したときには早急に対応しましょう。

エアコン内部にカビを発見したときには、専門業者にエアコンクリーニングをしてもらい、徹底的にカビを除去しましょう。

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まとめ

この記事では、夏型過敏性肺炎の原因や特徴、その対策方法についてくわしくまとめました。

夏型過敏性肺炎は、カビを原因とするアレルギー性肺炎なので、カビの発生を予防すれば発症リスクを低くすることが可能です。

とくに、注意が必要なことは、エアコン内部にカビが発生してしまうことです。

エアコン内部にカビが発生しないように、日頃からカビの原因になるものを取り除く努力をしておきましょう。

エアコンにカビが発生させないための予防策、除湿器を使用した湿度管理、定期的なエアコンクリーニングなど、夏型過敏性肺炎の発症のリスク因子を減らす取り組みを日頃から行うことが重要です。

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