
こんにちは、イチです。夏の省エネ術についてまとめましたので、参考にしてもらえたらと思います。
令和の米騒動がなかなか改善されていない昨今、その他にも多くのものが値上がりし、家計を圧迫しています。
だからといって、給料は物価高騰に合わせて増えることはなく、頭を抱えるご家庭も多いのではないでしょうか。
そんな我が家も、物価高騰のあおりを受け、ご飯をパンに変更する食事が増えてきました。
そのような状況の中、今年もやってくる猛暑。
水道光熱費がどれほど増えてしまうのかと今から怯えています。
これらのことを踏まえ、今回の記事では夏に向けて効率的な節電・節水方法をまとめていこうと思います。
夏の節電|夏の電力消費が多い家電トップ3で考える節電術


まずは、家庭で使用する家電で、どの家電が夏の電気代に大きな影響を与えているのかを考えてみます。
そのためには、夏にどの家電の電力消費量が多くなっていることを確認することは不可欠です。
夏に電力消費量の多い家電に対して節電術を施すことは、電気代を効率的に減らすことに繋がるからです。
夏に電力消費が多い家電トップ3
夏の電力消費量については、2023年に経済産業省が資料を公開しています。


資料によると、夏の電力消費量は、消費量が最も多くなる19時頃を基準として「エアコン(38.3%)、照明(14.9%)、冷蔵庫(12.0%)」の順に多くなるとなっています。
ただ、照明と冷蔵庫については、年間通して使用頻度はほとんど変化することはなく、電力消費量も大きく変化することはなさそうです。
それに比べ、エアコンは「夏は冷房・冬は暖房」と季節によって使用頻度が大きく変化します。
そのため、季節によって稼働率が上昇するエアコンに対して節電対策を講じることが、電気代を減らすために最も効果的だということが分かります。



ちなみに、全体的な電力消費量を減らしたい方は、契約している電力会社の契約やプランの検討をすることがおすすめです。
「電力会社の変更」で電気代を減らせる可能性がある!?


夏の節電対策には、最も電力消費量の多いエアコンに対して節電対策を講じることが重要です。
ただ、その前に、ご自身の電力会社の「基本料金」や「契約プラン」の見直しすることも節電対策としておすすめです。
電力会社では、「基本料金」に加えて、使用される方に合わせた「契約プラン」を複数設定しているいます。
そのため、まずはご自身の生活に合った電力会社を選ぶことで、電気代を減らすことができる可能性があります。
また、現在は、以前に比べて電力会社も増えて、自由に電力会社を選択することができるようになりました。
電力会社ごとに「基本料金」も異なるので、安い基本料金の電力会社を選べば、その分の料金を減らすことができます。
これらのことを踏まえて、まずはご自身に合った電力会社選びから始めてみましょう。
最近では、契約中の電力会社と他者の電力会社を簡単に比較できるサービスもあります。
興味がある方は、複数の電力会社を比較検討してみましょう。
エアコンの電力消費量を抑える5つの節電対策
それでは、夏に電力消費量が多くなるエアコンへの節電対策を考えていきます。
真夏の猛暑にエアコンを使わないで生活することは不可能です。
そのため、夏の節電対策は、最も電力消費量の多いエアコンに対して節電対策を講じることが重要になります。
では、どのような対策を講じればエアコンにかかる電気代を減らすことができるのでしょうか。
エアコンの電気代を減らす4つの対策方法をご紹介します。
節電対策 ①:省エネエアコンに買い替える


昔に比べてエアコンもかなり安く、お手頃価格になりました。
しかも、省エネ性能も抜群です。
これは、エアコン会社さんの努力のたまものです。
だからこそ、ご家庭でお使いのエアコンが10年以上経過していたり、調子が悪かったりする場合には、買い替えを検討するべきです。
エアコンを新しく買い替えることで消費電力が大幅に減り、電気代を減らせる可能性は非常に大きいです。
とくに、エアコンは経年劣化によってカビ臭くなることもあり、専門業者にエアコンクリーニングをしてもらっても臭いが取れない場合もあります。
省エネ性能も低く、エアコンクリーニングがたびたび必要になるくらいなら、思い切ってエアコンを買い替えた方がトータル的に金額を抑えられる可能性があります。



我が家のエアコンは、エアコンクリーニングをしても1週間後にはカビの臭いが復活していたので、思い切って買い換えました。
昔と違い、現在の家電は省エネ性能の表示がされています。
そのため、価格と合わせて、性能の検討もしやすくなっています。
「年間目安エネルギー料金」を確認することで、ある程度の電気代を予測することができます。
あくまでも外気温や使用条件にもよりますが、複数のエアコンで迷っている場合など比較するときにとても参考になります。





エアコンを購入する際には、「年間目安エネルギー料金」を確認することで電気代の予測を立てることができます。
節電対策 ②:エアコンの清掃をする(業者によるエアコンクリーニング)


エアコンフィルターは、考えている以上にホコリや汚れが溜まります。
とくに、タバコを吸っていたり、調理などによって油の煙が出たりする部屋のエアコンフィルターは、その他の居室のエアコンフィルターよりも汚れが溜まりやすいです。
エアコンフィルターが汚れていると、空気の吸込みが悪くなるためエアコンの効きも悪くなり、電力消費量を増やすことに繋がります。
そうならないためには、2週間に一度はフィルター清掃をすることが理想です。
もし、それが難しい場合には月に一度はフィルター清掃をするように心掛けましょう。
また、フィルター清掃に加え、エアコン内部を洗浄するエアコンクリーニングをすることも重要です。
エアコン内部が汚れるとカビが発生し、エアコンからの風もカビ臭くなってしまいます。
少なくとも1~2年に一度は、業者によるエアコンクリーニングを行い、エアコン内部も清潔に保つようにしましょう。




節電対策 ③:エアコンの温度設定を工夫する(推奨は室温28度)


エアコンの温度設定によって電力消費量を抑えることができます。
エアコンの設定温度は、1度上げるごとに消費電力を約13%削減できるとされています。
環境省では「室温28度」を推奨温度としていますので、室温が28度になるように温度設定をすることが理想です。
ただ、ここで勘違いしないようにしたいことは、「室温28度」であって「エアコンの温度設定を28度にする」ではないということです。
このことを勘違いして「温度設定28度」を基準にしてしまうと、暑くて過ごしにくい空間ができてしまいます。
一般的に、人は「夏に25~28度」、「冬に18~22度」を快適と感じます。
そのことを考慮し、無理のない範囲で温度設定を行って電力消費量を抑えるようにしましょう。
一般的に、人は「夏に25~28度」、「冬に18~22度」を快適に感じるとされています。
そのことを考慮し、室温を確認しながらエアコンの温度設定を変化させることが大切です。
体感温度は、個人の服装、活動レベル、室内の湿度などによっても変わります。
そのため、これらのことも考慮して、快適に感じられるように温度調整をすることが重要です。
環境省では、快適性を損なわない範囲で省エネルギーを目指すために、室温を夏28℃、冬20℃とすることを推奨しています。
これは、あくまでも室温の目安であり、エアコンの設定温度ではないので注意が必要です。



エアコンの温度設定を28度にしてしまうと、人によっては暑く感じます。僕は暑くて過ごせません。
節電対策 ④:短時間の外出では時間帯による電源のオンオフを工夫する


短時間の外出をするときに、エアコンの電源を切るか切らないかを迷ってしまうことがあります。
これについては、ダイキンが時間帯ごとにおける電力消費量の実験を行っています。
実験は、時間帯を日中と夜間に分けて、エアコンを「つけっぱなし」にしたときと「こまめに入り切り」したときの電力消費量の推移を計測する内容になっています。
実験の概要は後述しますが、この実験によって「30分以上の外出ではエアコンを切って出かけた方が電力消費量は少ない」という結果を出しています。



ダイキンの実験の概要は以下の通りです。
下のグラフは、日中(9時~18時)における累積消費電力量の推移です。
このグラフからは、エアコンを「こまめに入り切り(青の線)」するよりも「つけっぱなし(赤の線)」にしておく方が、電力消費量が少ないことが分かります。


下のグラフは、夜(18時~23時)における累積消費電力量の推移です。
このグラフからは、エアコンを「つけっぱなし(赤の線)」にするよりも「こまめに入り切り(青の線)」しておく方が、電力消費量が少ないことが分かります。


また、上記の実験をもとに、日中と夜で短時間の外出をした際に、エアコンの電源(オンオフ)をどうした方がお得なのかを確認しています。


上記の検証結果から以下のことが確認できます。
- 日中(9時~18時の時間帯)では、35分の外出であれば、「こまめに入り切り(0.4kWh)」よりも「つけっぱなし(0.37kWh)」の方が電力消費量は低い。
- 夜(18時~23時の時間帯)では、18分の外出であれば、「つけっぱなし(0.34kWh)」よりも「こまめに入り切り(0.27kWh)」の方が電力消費量は低い。
これらを一つの目安とすると、例えば日中は30分程度の外出ならエアコンをつけっぱなしにし、夜間はこまめに停止させるといった調整を行うことで、お得な運転が出来ることが考えられます。



難しく考えず、30分以上の外出をするときにはエアコンを切って出かけるほうがお得と覚えておきましょう!!
節電対策 ⑤:エアコンをサポートするアイテムを取り入れる


室温に影響を及ぼす要因は、外気温だけではありません。
室温は、室内の湿度、空気循環の悪さ、その部屋で過ごす人(人数、年齢、体調)にも影響されます。
そのため、それらの要因への対策を講じることで、エアコンの効き目もよくなり、節電対策にも繋がることになります。
室温を上げる要因になるもの | 要因への対策 |
---|---|
日差し | すだれ、遮光カーテン |
外気温 | 断熱シート、断熱カーテン |
湿度 | 除湿器 |
空気の循環 | サーキュレーター、扇風機 |
暖かい空気は軽くなって上昇し、冷たい空気は重くなって下降するという性質があります。
これは、空気の温度で密度が変わることを原因としたものです。
空気分子の動きは温度によって変化します。
暖められた空気分子は活発に動き、互いに押し合って体積が膨張し、密度が低くなります。
密度が低い空気は、同じ体積の空気よりも軽くなるため、暖かい空気は上昇することになります。
それとは逆に、冷やされた空気分子は動きが少なくなり、密度が高くなります。
そのため、冷たい空気よりも軽くなり下降します。
上記の理由から、部屋の空気が循環していない場合には、室内の暖かい空気は天井付近に溜まり、冷たい空気は床付近に溜まることになります。
上半身は暑くて、下半身は寒いといった感じになるということです。
これを踏まえて注意したいことは、小さな赤ちゃんや子どもと同居している場合です。
大人の体感温度に合わせて空調管理をしていると、赤ちゃんや子どもは非常に寒い空間で過ごすことになる可能性があります。
これらのことを考慮すると、部屋の空気は循環させた方が部屋の室温が一定に保たれ、快適な空間になります。
サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させることが理想ですが、それが無理な場合には、冷房の冷たい空気をなるべく上に向けてふき出すようにすると部屋の空気を循環させることができます。



凍らせたペットボトルを置くことで、一時的に湿度を約10%程度下げることもできるみたいです。興味がある方は試してみましょう。
☆「すだれ」で室内への日差しを防ぐ!!
☆「断熱・遮光シート」を窓ガラスにつける!!
☆「断熱・遮光・防音カーテン」で快適な室内に!!
☆「除湿器」で室内の湿度管理!!
☆「サーキュレーター」で室内の空気を循環!!
夏の節水|シャワーの頻度が増えるからこそ取り入れたい節水術


暑い夏、大量の汗をかくため、シャワーの回数が増えてしまう方もいるかと思います。
僕もかなりの汗っかきなので、多いときには一日に4~5回ほどシャワーを浴びてしまいます。
シャワーを浴びることは心地良いのですが、どうしてもシャワーの回数増加によって水道代が増加してしまうことが気になってしまいます。
シャワーの頻度を減らさずに、水道代を減らす節水対策を考えていきます。



シャワーを使うことで電気温水器やガス湯沸かし器の費用もかかりますが、ここではシャワーに対しての節水対策を取り扱います。
シャワーによる水道代を抑える節水対策
一般的なシャワ―ヘッドでは、シャワーを流しっぱなしにすることで「1分間に約12リットル」の水を使うことになります。
「1分間:約12ℓ」さすがに1分間でシャワ-が終わる方はなかなかいないと思うので、シャワ-時間ごとの水の使用量を表にしてみました。
時間 | 水の使用量 | 2ℓのペットボトル |
---|---|---|
1分 | 約12ℓ | 6本 |
5分 | 約60ℓ | 30分 |
10分 | 約120ℓ | 60本 |
15分 | 約180ℓ | 90本 |



ご自身のシャワ-の時間で、どの程度の水を使用しているのかを確認してみましょう。
さて、それでは、シャワ-のよる水の使用量への節水対策を考えていきます。
シャワ-による水の使用量を減らす対策方法をご紹介します。
節水対策 ①:シャワーをこまめに止める(止水ボタン付きシャワ―ヘッド)
シャワーを浴びるときには、常に浴びているわけではありません。
シャンプー、洗顔、体をこすっているときなどは、シャワーを浴びずに垂れ流しになっているはずです。
そのようなタイミングでシャワーを止めることで、大きな節水効果を得ることができます。
お湯と水の蛇口によって湯加減を調節するタイプの浴室の場合には、シャワ-をこまめに止めることは大変だと思います。
そのような場合には、止水ボタンがついたシャワ―ヘッドを使うことで、簡単に節水することができます。
節水対策 ②:節水シャワーヘッドを使用する
節水シャワーヘッドとは、水の使用量を減らす目的で設計されたシャワーヘッドのことです。
通常のシャワーヘッドよりも、水が出る穴を小さくして水圧を高め、浴び心地を保ちながら水の使用量を減らすつくりになっています。
節水効果は製品によって異なり、節水率は約30~80%程度とさまざまで、止水ボタンがついているものであれば、さらに節水効果を高めることが可能です。
また、美容効果を期待することができるマイクロバブルやナノバブルを発生させるシャワ―ヘッドもあります。
おすすめの節水シャワ―ヘッドの紹介
※価格ドットコム上位商品
価格ドットコム第1位、第2位(2025年5月)
価格ドットコム第3位(2025年5月)
価格ドットコム第4位(2025年5月)
価格ドットコム第5位(2025年5月)
まとめ
今回は、夏の省エネ術として、エアコンに対する節電術とシャワ―に対する節水術を紹介しました。
ご家庭の状況に合わせて、取り入れられて頂ければと思います。



ちなみに我が家では、この記事を参考に下のアイテムを取り入れました。皆さんも猛暑を工夫して乗り切りましょう。
\我が家が取り入れた夏に向けての節電・節水アイテム/