
こんにちは、イチです。料理中の油煙が、エアコンに与える影響についてまとめました。
炒め物や揚げ物などの油を使う調理をすると「油煙」が出ます。
そのため、どこのご家庭でも換気扇をまわしながら調理をすると思います。
ただ、油煙の量が多い場合には、換気扇では完全には取り除けないことがあります。
そして、この取り除けなかった油煙をエアコンが意外に吸ってしまっています。
この記事では、エアコンに吸い込まれてしまった「油煙」がどのような悪影響を及ぼすのかをまとめていきます。
料理中に発生する「油煙」とは?


油煙は高温で油を使った調理をしたときに発生する煙で、熱された油が水蒸気とともに煙となったものです。
そのため、油を使った料理では、必ず「油煙」が発生することになります。
高温で調理する料理ほど油煙は発生しやすく、とくに、揚げ物、焼き物、炒め物などで発生しやすくなります。
料理の種類 | 内容 |
---|---|
揚げ物 | 油煙が最も発生しやすい調理法 油の温度が高いほど油煙が発生する |
焼き物 | 脂身の多い肉、油を多く使用する焼き料理ほど、油煙が発生しやすい |
炒め物 | 油を多く使用する炒め物、油の温度が高すぎると油煙が発生しやすい |
油を使う料理では、どしても油煙が発生します。そのため、油煙を完全に防ぐことは不可能です。
油煙はベタベタ汚れの原因


油煙は、熱された油が水蒸気とともに煙となったものです。
そのため、油煙が飛散した場所には「油汚れ」が付着してしまいます。
油汚れの付着は、油煙が発生する場所に近いほどひどくなります。
そのため、コンロまわり、その周りにある壁、換気扇では汚れがひどくなります。
それに加えて、油煙が多すぎると、換気扇で吸い込み切れない油煙は部屋中に充満してしまい、部屋の床や壁に油汚れがついてしまうことになります。
ホットプレートなどで焼き肉をすると、床がヌルヌルベトベトになってしまいますが、それは飛散した油煙による油汚れです。



焼き肉のあとの床のヌルヌルやベトベトは、掃除が大変です。
「油煙」がエアコンに及ぼす影響とは?
調理による油煙の発生が多いときや部屋で焼き肉をしたときには、部屋中に油煙が充満することになります。
その際、エアコンを使用中であれば、当然のことながらエアコンに油煙は吸い込まれていきます。
吸い込まれた油煙は、エアコンフィルターやエアコン内部に油汚れとして付着してしまうため、そのことによって様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
油煙による影響 ①:不快なニオイが発生する


エアコンフィルターやエアコン内部に油汚れが付着してしまうと、そこから、油汚れのニオイが放たれることになります。
エアコンは、エアコンフィルターを通った空気をエアコン内部に取り込み、その空気を熱交換器で温度調整して室内に吹き出します。
そのため、油汚れが付着したエアコンフィルターやエアコン内部を通過した空気からは、油汚れ特有のニオイが漂うことになります。
油汚れがひどくなると、エアコンを使うたびに不快なニオイが部屋中に充満することになります。
油煙による影響 ②:カビが発生する


エアコンフィルターやエアコン内部に油汚れが付着すると、その汚れにカビが発生しやすくなります。
カビは発生するだけではなく大量の胞子を飛ばすので、エアコンからはカビの胞子が吹き出されることになります。
カビの胞子は、吸い込むことでアレルギ―疾患などの健康被害を発症させる可能性があります。
カビの胞子を吸い込むことによって発症する代表的な病気に「夏型過敏性肺炎」があります。




油煙による影響 ③:冷暖房効率が低下する


エアコンフィルターやエアコン内部の油汚れは、汚れがひどくなるほどエアコンの効きが悪くなり、「冷暖房効率の低下」に繋がります。
また、冷暖房効率が低下するということは、電気代の上昇にも繋がります。
汚れの箇所 | 要因 |
---|---|
エアコンフィルター | エアコンフィルターが目詰まりすると、空気の吸い込みが悪くなり、冷暖房に必要な風量が確保できなくなります。 |
熱交換器 | 熱交換器に汚れが付着すると、熱交換効率が低下し、冷媒が効率的に熱を吸収・放出できなくなります。 |
ファン、エアコン内部 | ファンやエアコン内部に汚れが溜まると、風を送る力が弱まり、冷暖房の効果が低下します。 |



エアコンに油汚れが付着してしまうと、あとあとメンテナンスが大変です。
エアコンについた「油汚れ」への対策
キッチンの近くに設置したエアコンにとって、調理による油煙を吸い込まないようにすることは不可能です。
そのため、油煙による油汚れに対してどのように対策するかが重要になります。
油汚れへの対策 ①:エアコンフィルターの掃除頻度を増やす


エアコンを稼働させたときに、空気が最初に通るのはエアコンフィルターです。
エアコンフィルターが汚れているときちんと空気中の汚れを除去できませんし、エアコン内部にもゴミや汚れが侵入しやすくなります。
そのため、まずはエアコンフィルターを掃除する頻度を増やし、常にエアコンフィルターをきれいな状態にしておくことが望ましいです。
エアコンのフィルター掃除の頻度は、「2週間に1回」が目安とされていますので、フィルターの汚れ具合を確認しながら頻度を増やしてフィルター掃除をすることが大切です。
また、油汚れなので中性洗剤を使用して水洗いをするのがおすすめです。



エアコンフィルターは簡単に取り外しができるので、こまめに掃除をしましょう。


油汚れへの対策 ②:エアコンクリーニングの頻度を増やす


エアコンフィルターをどれだけきれいな状態に保ったとしても、少しずつエアコン内部は汚れていきます。
そのため、定期的に専門業者によるエアコンクリーニングをすることがおすすめです。
エアコンクリーニングの頻度は「1~2年に1回」が目安とされていますが、油汚れがひどい場合には「1年に1回」を目途にエアコンクリーニングをすることが望ましいです。


まとめ
この記事では、エアコンに吸い込まれてしまった「油煙」がどのような悪影響を及ぼすのかをまとめました。
油煙は、エアコンフィルターやエアコン内部に油汚れを付着させ、不快なニオイやカビの発生の原因になります。
また、油汚れによって冷暖房効率の低下し、電気代の上昇にも繋がります。
カビが発生した場合には健康被害も起こる可能性があるので、エアコンフィルターやエアコン内部のメンテナンスをきちんとしておきましょう。





